2007年4月25日水曜日

「靴を脱いだほうがいいですか?」

お家に土足で上がるのは、私達日本人としては結構抵抗感がありますね。特に雨の日は・・・・
生徒のYさんから「靴を脱いだほうがいいですか?」はどう表現すればよいかというご質問をメールでいただきました、ありがとうございます。

Should I take off my shoes? が一般的な言い方だと思います。


 日本語では「服を着る」「帽子をかぶる」「めがねをかける」「口紅を塗る」「手袋をつける」「靴をはく」「上着を羽織る」など 身につける物ごとに異なった表現(動詞)を使います。
 でも英語ではなんと・・・  すべて  Put on です。
 "put on my clothes" "put on my hat" "put on my glasses" "put on my lipstick" "put on my gloves" "put on my shoes" "put on my jacket"

強いて言えば「身につける動作は put on 」 「身につけている状態は wear 」という違いはありますが、日本語に比べればとても簡単ですね。

  I will put on this jacket today. 「今日はこのジャケットを着ようっと。」=動作
  You wear a nice jacket today. 「今日は素敵なジャケットを着てらっしゃいますね。」=状態

  Put on と wear を入れ代えて使うことはできません。


 さてそれでは脱ぐはどうでしょうか? 「脱ぐ」「はずす」「とる」などやはりいろいろな表現がありますが、 英語では take off です。

  ここで気をつけていただきたいのは つい間違えて put off ( put on の反対だからでしょうか?)を使ってしまう方が多いようです。 put off は「延期する」と言う意味で「脱ぐ」という意味は全くありませんので、アメリカ人にキョトンとされてしまいますよ。


 日常生活の中で  put on と take off をなるべく使って、独り言を言ってみてください。
かつて、フランス語と英語の通訳をしていた、当スクールの スー先生は 今でもなるべくフランス語で独り言をするように心がけているそうです。

2007年4月23日月曜日

How do you think? てちょっとまずいのですか?

生徒のNさんが 先日授業中に「日本はどう思いますか?」と訊くつもりで

How do you think about Japan?

とアメリカ人に言ったら、変な顔をされた・・ 結局 I like Japan very much と言っていたが、あの表情は何だったのか、とても気になるとおっしゃっていました。

それ、僕にも覚えがあります。全く同じ体験をしたことがあります。

 How do you think about ・・・・・?
「あなたは・・・・についてどう思いますか」 まさに直訳するとこんな感じですね。

ところがアメリカ人にはそうは聞こえません。実は「アホかお前は・・」と彼らには聞こえてしまいます。

 How do you think は 「一体どうして そんな風に 思うんだ! アホか?」というのがアメリカ人の感覚なのです。だから気をつけてください!

 How do you feel・・・? か What do you think about・・・? を使えば誤解されませんので、

 What do you think about Japan? と感想を聞いてみてください。

Nice to meet you とNice meeting you のちがいは?

先日、初めて会ったアメリカ人講師に、Nice meeting you. と話しかけたら。ちょっと不思議そうな表情をなさっていた・・・なぜですか?というご質問をいただきました。

確かに日本の英語教育では

Nice to meet you. と Nice meeting you はあまり大きな違いがないかのように教えますね。

to meet 不定詞の名詞的用法 「~すること」

meeting 動名詞 「~すること」 と教わるので、意味の違いはないと思う方が多いと思います。

しかしアメリカ人に言わせれば、全くニュアンスが違うことになります。

to はあくまでも未来を意識して使う言葉。 ~ing は過去から現在までを意識する言葉だそうです。

確かに  I want to meet you. I promise to meet you. I decide to meet you.

など必ず to 不定詞を使う動詞はこれから先のことを表現するものばかりですね。

 want to 「~したい」 promise to 「~すると約束する」 decide to 「~すると決める」


逆に   I finish eating. I stop reading. I forgot meeting him.

など ~ing の場合は過去から現在までのことを言い表していますね。

 finish ~ing 今までやってきたことを「終える」 stop ~ing 今までやってきたことを「やめる」
 forget ~ing 過去のことを「忘れてしまう」・彼と会ったことを忘れた。


つまり

 アメリカ人に Nice to meet you. と言った場合は アメリカ人は未来を感じているので
 「はじめまして、これからよろしくね」と聞こえるし

 Nice meeting you と言った場合は過去の話をしているような感じがするので。
 「お会いできて良かった。さようなら」と聞こえてくるのです。

ですから始めてあっていきなり Nice meeting you. と言ってしまうと、とても変な感じがするようです。

初対面では最初 Nice to meet you で始めて、話が終わって帰り際に Nice meeting you. が無難ですね!

「よろしくお願いいたします」はどう言えば・・・?

パワーさんから「よろしくお願いします」と授業の前に言いたいのですが、なんと言えばよいですかという質問をいただきました。 実は「いつもお世話になってます。」もよく似ているのでここでは両方をご説明いたします。

Thank you for helping me. よろしくお願いいたします。
Thank you for having helped me. いつもお世話になっています。

が最も簡単な言い方だと思います。


しかしそれではいつも Thank you ばかりで・・・・

とおっしゃる方のために当スクールのアレックス先生と話し合いました。


I want to thank you in advance. よろしくお願いします。

I appreciate all you have done for me. いつもお世話になっています。

いかがですか? なかなか素敵でしょう!

マミーズ英会話スクールとしてはこの2つの言い方を皆様にお勧めします。

コートをお預かりいたしましょうか?

当スクールの会員のMさんの奥様は Flight attendant (スチュワーデス)です。

そんな彼から奥様の仕事上での質問をいただきました。飛行機の中で搭乗なさったお客様に「コートをお預かりいたしましょうか?」と言うときはどう表現するのが適切か・・・

たいていの方は May I Shall I Can I Could I などを使って文をおはじめになるのではないでしょうか?  May I have your coat, please ? Shall I keep your coat? などです。

しかしきっと奥様は外国人のお客様の反応が今ひとつだったので、あれ?ちょっと変なの? とお感じになってご質問いただいたのだと思います。

実は僕もアメリカ人たちに授業の予約をする時に、かつては Could you teach a new student at 3:00 tomorrow? というような言い方で予約をしていました。 もちろん、英文法的には何の落ち度もない言い方なのですが、アメリカ人の表情・反応を見ると、何か違和感がありました、そこでアメリカ人たちに尋ねてみました。

Could you や Can you はなんとなく選択の余地がないので、丁寧なのだが、命令されている気がするようです。

それではどう言うのが一番気分よくアメリカ人の耳に響くかというと・・・

   Do you want to teach a new student at 3:00 tomorrow?

または Would you like to teach a new student at 3:00 tomorrow?

だそうです。

日本語に直訳すると「あなたは明日3:00に新しい生徒を教えたいですか」となり日本人としてはちょっと横柄な感じがするので使うのに躊躇しますが、アメリカ人にとっては選択の余地が残るので(断ることも可能)むしろ心地よく耳に入ってくるようです。

さていよいよ本題の「コートをお預かりいたしましょうか?」という表現ですが、やはり、May I Shall I Could I などを使うより、

Would you like me to を使うほうが良いそうです。 (日本人としては「~してほしいですか?」という表現はちょっと抵抗がありますが。上記の理由でアメリカ人には心地よく響くそうです)

ただし、その後がとても大切です!

Would you like me to keep your coat? とか Would you like me to have your coat?

日本語を直訳した英語ですが、 keep も have も確かに日本語の「預かる」という意味がありますが、アメリカ人の耳には「返さないぞ!」というふうに聞こえるようです。

ですから結局

Would you like me to take your coat? が 一番誤解を受けずにアメリカ人に伝わる言い方のようです。

take your coat???

私達にとっては take こそ持ち去ってしまうようなイメージがありますが、そこが日本人が誤解しやすい、直訳英語の危険な部分だと思います。当スクールのデイナ先生のお墨付きをいただいておりますので、安心してお使いください。


日本語を英訳するときは、たった一言で相手に大きな誤解を与えることがあります。
今後もこのブログではそのような英語表現をアメリカ人に確かめながら、皆さんといっしょに考えて行きたいと思いますのでぜひご投稿ください。

2007年4月20日金曜日

ごちそうさまでした・・・・  は?

とてもおいしいケーキを(僕は甘すぎると思いますが・・)いただいたので、「ごちそうさま」と言いたかったのですけど、英語ではなんと言えばよいのですか?

といったご質問もよくいただきます。

皆さん、とりあえず "Thank you." と言ってみるようですが、なんとなく物足りない。といった感じのようです。

Thank you の後に たとえば  Thank you for the good cake とすこし言葉を付け加えると、ちょうど「ごちそうさま」という言い方に近くなるのではないでしょうか?

紅茶がおいしかったら Thanks for the good tea. とか Thank you for the good cookies.

など「ごちそうさま」に近い雰囲気が出せると思います。

Thanks や Thank you ばかりじゃ馬鹿のひとつ覚えみたいでイヤだ! とおっしゃる方は、ちょっと難しいですが、

I appreciate (アプリシエイト)the tea ( cookies cakes )と言い換えるとカッコいいですよ。

皆様のご質問をお待ちしております。

「おじゃまします」って 英語でどう言えばいいの?

なるべくたくさんの生徒さんたちに米軍ハウスで楽しく英語を学んでいただけるように、毎日お手伝いをさせていただいております。
英語の勉強の方法からそれぞれの生徒さんに合ったホストファミリーの選択など、マミーズの会員の皆様に微力ではありますが、少しでもお役に立てればと願っています。

このブログでは皆に日常的な英語表現などでよく質問される言い回しについて、当スクールのアメリカ人講師たちといっしょに考え、お答えしていきたいと考えています。また英語の学習方法などのご質問があれば、多くの生徒様のお役にたてるかもしれないので、なるべくわかりやすくお答えしたいと考えております。

第1回目は 体験学習にいらっしゃた方が必ずお尋ねになる、アメリカ人のお家に入るとき「おじゃまします。」は英語ではなんと言えば良いのでしょうか?というご質問にお答えいたします。

辞書などを調べてもなかなか「おじゃまします」の英語訳はでていません。たまに直訳をしたようなものもあり、特にヤフーなどの翻訳ページなどでは「Hello」と出てくるだけで、本当はもうちょっと気持ちを表したいのだけど・・・ という方が多いのではないでしょうか。

さて、そこで当スクールの Dana 先生と 話し合ってみました。
アメリカでは パーティーなどに招待され 帰り際に We had a great time. Thanks for having us today. なんて言い方をしますが、
この Thank you for having me ( us ). を お家に入るときに使ったら、彼女にはどう聞こえるか訊いたところ、「アメリカ人は決して、そのような言い方はしないが、でもとても 礼儀正しく響き、言われて嫌な気はしない。むしろ、うれしく感じるだろう。」とおっしゃっていました。

基本的にアメリカ人のお家にはじめて入るとき、何も言う必要はないのですが、抵抗感がある方は、ぜひ " Thank you for having me (us ) today. " を使ってみてください。




 皆様からのご質問なるべく丁寧お答えいたしますので、ぜひご投稿ください。