当スクールの会員のMさんの奥様は Flight attendant (スチュワーデス)です。
そんな彼から奥様の仕事上での質問をいただきました。飛行機の中で搭乗なさったお客様に「コートをお預かりいたしましょうか?」と言うときはどう表現するのが適切か・・・
たいていの方は May I Shall I Can I Could I などを使って文をおはじめになるのではないでしょうか? May I have your coat, please ? Shall I keep your coat? などです。
しかしきっと奥様は外国人のお客様の反応が今ひとつだったので、あれ?ちょっと変なの? とお感じになってご質問いただいたのだと思います。
実は僕もアメリカ人たちに授業の予約をする時に、かつては Could you teach a new student at 3:00 tomorrow? というような言い方で予約をしていました。 もちろん、英文法的には何の落ち度もない言い方なのですが、アメリカ人の表情・反応を見ると、何か違和感がありました、そこでアメリカ人たちに尋ねてみました。
Could you や Can you はなんとなく選択の余地がないので、丁寧なのだが、命令されている気がするようです。
それではどう言うのが一番気分よくアメリカ人の耳に響くかというと・・・
Do you want to teach a new student at 3:00 tomorrow?
または Would you like to teach a new student at 3:00 tomorrow?
だそうです。
日本語に直訳すると「あなたは明日3:00に新しい生徒を教えたいですか」となり日本人としてはちょっと横柄な感じがするので使うのに躊躇しますが、アメリカ人にとっては選択の余地が残るので(断ることも可能)むしろ心地よく耳に入ってくるようです。
さていよいよ本題の「コートをお預かりいたしましょうか?」という表現ですが、やはり、May I Shall I Could I などを使うより、
Would you like me to を使うほうが良いそうです。 (日本人としては「~してほしいですか?」という表現はちょっと抵抗がありますが。上記の理由でアメリカ人には心地よく響くそうです)
ただし、その後がとても大切です!
Would you like me to keep your coat? とか Would you like me to have your coat?
日本語を直訳した英語ですが、 keep も have も確かに日本語の「預かる」という意味がありますが、アメリカ人の耳には「返さないぞ!」というふうに聞こえるようです。
ですから結局
Would you like me to take your coat? が 一番誤解を受けずにアメリカ人に伝わる言い方のようです。
take your coat???
私達にとっては take こそ持ち去ってしまうようなイメージがありますが、そこが日本人が誤解しやすい、直訳英語の危険な部分だと思います。当スクールのデイナ先生のお墨付きをいただいておりますので、安心してお使いください。
日本語を英訳するときは、たった一言で相手に大きな誤解を与えることがあります。
今後もこのブログではそのような英語表現をアメリカ人に確かめながら、皆さんといっしょに考えて行きたいと思いますのでぜひご投稿ください。
2007年4月23日月曜日
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2 件のコメント:
レッスンの前に「宜しくお願い致します」と言いたいのですが何と言ったら良いのでしょうか?
パワーさん、ご質問ありがとうございます。
新しい彼女はお元気ですか?
パワーさんのご質問はきっとたくさんの方が知りたがっていることなので、取り上げさせていただきます。
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